エミリ・ブロンテ

1818 - 1848

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エミリ・ブロンテについて

エミリー・ブロンテは、イギリスの小説家です。ヨークシャーのソーントンに牧師の四女として生まれました。姉シャーロットは「ジェーン・エア」の作者です。
1820年に一家はハワースに移り住みますが、翌年母親を亡くします。1842年には、姉のシャーロットと共にベルギーのブリュッセルのエジェ寄宿学校へ留学、半年後シャーロットを残して帰国します。
1847年、『嵐が丘』はアンの『アグネス・グレイ』とともに1847年に刊行されますが、評価は厳しく、それより姉の『ジェーン・エア』のほうがよく注目されました。翌1848年、兄の葬儀の際にかかった風邪がもとで結核になり、12月19日に30歳の若さで死去しました。
『嵐が丘』は、限定された場所と登場人物にもかかわらず構成が複雑で、一読してその全貌を掴むのが難しいとされています。またヒースクリフやキャサリンなど、登場人物の性格の特異性は読むものを戸惑わせます。しかし、この作品が、人の心の奥底にある熱情を余すところなく描ききって読む人に強烈な感動を与えることは否定できません。

エミリ・ブロンテの作品