ガルシン

フセーヴォロド・ミハイロヴィチ・ガルシンは、ロシアの小説家です。
幼少期よりトルストイなどのロシア古典文学をはじめ、ユーゴーなどの著作に親しみました。1863年にペテルブルクに転居し地元の中学校に通いますが、この頃から精神疾患に悩まされるようになります。
ガルシンは、1877年に開戦したロシア・トルコ戦争に志願して従軍し、この戦地での経験を元に『四日間』『戦争情景』などの作品を書きました。
1883年に結婚し、妻の名を題にした『ナジェージダ・ニコラエヴナ』を書き上げました。1888年、コーカサスに転地療養する直前に飛び降り自殺を図り、その怪我が致命傷となり、同年4月5日に永眠しました。
精神疾患の発作に悩まされ、精神病院で療養する日々を送った経験をもとに書いた『あかい花』は代表作となっています。