リルケ

1875 - 1926

リルケの作品

リルケについて

 ライナー・マリア・リルケ(Rainer Maria Rilke、一八七五年〜一九二六年)は、オーストリアの詩人、作家です。
 プラハに生まれ、プラハ大学、ミュンヘン大学などに学び、早くから詩を発表し始めました。当初は甘美な旋律をもつ恋愛抒情詩を発表していましたが、後に独自の言語表現へと歩みだします。
 一九〇二年よりオーギュスト・ロダンとの交流を通じて彼の芸術観に深い感銘を受け、その影響から言語を通じて手探りで対象に迫ろうとする「事物詩」を収めた『新詩集』を発表、それとともにパリでの生活を基に都会小説の先駆『マルテの手記』を執筆しました。
 第一次大戦を苦悩のうちに過ごした後スイスに居を移し、ここでヴァレリーの詩に親しみながら晩年の大作『ドゥイノの悲歌』『オルフォイスへのソネット』を完成させました。『ロダン論』のほか、自身の芸術観や美術への造詣を示す多数の書簡もよく知られています。
 ばらのとげがささった傷が元で亡くなったと言われています。

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