トルストイ

トルストイは、帝政ロシアの小説家、思想家で、フョードル・ドストエフスキー、イワン・ツルゲーネフと並び、19世紀ロシア文学を代表する文豪です。
代表作は、『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』、それに自伝三部作/a>の幼年時代』『少年時代』『青年時代』などがあります。
ロシアのトゥーラ郊外の豊かな自然に恵まれたヤースナヤ・ポリャーナで、伯爵家の四男として生まれましたが、母を2歳の時、父を9歳の時になくし、その後は親戚の家に身を寄せることになります。カザン大学に進学しますが、成績は振るわず中退します。1847年に広大なヤースナヤ・ポリャーナを相続し、農地経営に乗り出し、農民の生活改善を目指しますが、挫折します。その後コーカサス戦争、クリミア戦争に出征しますが、この経験が『セヴァストポリ物語』や『戦争と平和』に結実します。ソフィアとの結婚を経て、安定期に入り、「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」の2大長編傑作を世に送り出しました。
夫人との不和のため家出を決行して、途中の駅でなくなりました。遺体はヤースナヤ・ポリャーナに埋葬されました。
作家として思想家として、その大きな影響は現在にも続いています。