ツルゲーネフ

1818 - 1883

ツルゲーネフについて

ツルゲーネフは、フョードル・ドストエフスキー、レフ・トルストイと並んで、19世紀ロシア文学を代表する文豪です。1847年から雑誌に発表された『猟人日記』では、貧しい農奴の生活を詩情豊かな感性をいかした文章で描ききり大きな成功を収めました。しかし、農奴制を批判したと受け取られたことで逮捕・投獄されました。この作品は農奴解放(英語版)(1861年)に大きな役割を果たしたといわれています。
自伝的な作品として『アーシャ』(1858年)、『初恋』(1860年)なども残しています。晩年の小作品を集めた『散文詩』(1882年)などもあります。
ツルゲーネフはドストエフスキーの『悪霊』の登場人物カルマジーノフのモデルとされています。ドストエフスキーとは金銭貸借などの問題もあり仲が悪かったようですが、それでも、ドストエフスキーはロシアの偉大な作品をいくつか挙げる時にツルゲーネフの作品を忘れることはありませんでした。

ツルゲーネフの作品