芭蕉の俳諧紀行文の嚆矢「野ざらし紀行」を平易な現代語訳で。
この古典教養文庫版の「野ざらし紀行 現代語訳付」には、次のような特長があります。
- 読みやすい本文
原文と現代語訳を交互に掲載しているため、大変読みやすくなっています。
- わかりやすい現代語訳と俳句の解釈
訪れた場所ごとに章分けをし、適切な標題を付け、全文にわかりやすい現代語訳をつけました。
さらに全発句に簡潔な解釈をつけました。
- 懇切丁寧な注
理解を助けるために、わかりにくい言葉や地名・人名などを割り注の形で入れてありますので、非常に読みやすくなっています。
- 写真を収録
関連の写真を挿入して、より旅情を感じられるよう工夫しました。
- 適切な表現
漢字はすべて新漢字を使用し、また原文には最も妥当と思われるルビを振りました。
野ざらし紀行 現代語訳付について
貞享元年八月〜同二年四月
芭蕉 四十一歳〜四十二歳
この書の題名「野ざらし紀行」は、冒頭の句「野ざらしを心に風のしむ身かな」に由来しています。門人の千里とともに、江戸を出発し、芭蕉の故郷である伊賀上野に旅した折の俳諧紀行文となっています。また、出立が甲子であることから「甲子吟行」とも呼ばれています。
発句が中心となっていて、文章はその前書き、詞書としての性格が強く出ていて、やがて文章に重きを置いた「笈の小文」を経て句文が融合した「おくのほそ道」へと発展するものとしての特徴が現れています。
芭蕉 四十一歳〜四十二歳
この書の題名「野ざらし紀行」は、冒頭の句「野ざらしを心に風のしむ身かな」に由来しています。門人の千里とともに、江戸を出発し、芭蕉の故郷である伊賀上野に旅した折の俳諧紀行文となっています。また、出立が甲子であることから「甲子吟行」とも呼ばれています。
発句が中心となっていて、文章はその前書き、詞書としての性格が強く出ていて、やがて文章に重きを置いた「笈の小文」を経て句文が融合した「おくのほそ道」へと発展するものとしての特徴が現れています。
