萩原朔太郎全詩業

唯一無二の詩人、萩原朔太郎の全詩業をここに!

この本について

 「月に吠える」、「青猫」、「蝶を夢む」、「定本青猫」、「純情小曲集」、「氷島」、「宿命」に収められた全詩の他、未刊詩篇として、どの詩集にも収められていない116編の未刊詩もすべて収めました。また各詩は、Kindleはもちろん、iPad、iPhone、Androidの各デバイスで、各ページの先頭から表示されるように適宜改ページを入れてあります。各詩が独立性をもって表示されますので、これまでの青空文庫をただ表示するだけのものより格段に読みやすくなっています。
 近代詩の新しい地平を拓き、「日本近代詩の父」とも称される萩原朔太郎の全詩をここで味読してください。


 旅上

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。

(純情小曲集より)

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改版履歴

第3版「停車場之図」などの挿し絵5点を入れました。また室生犀星の跋文を入れました。

第2版一つ一つの詩に索引をつけ、目次から開けるようにしました。

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