漱石も激賞した農民文学の傑作「土」を含む小説22篇と全歌集、全句集、随筆11編を修正

この本について

　この作品集には以下の作品が収録されています。
　小説「土」については、第一部冒頭に原文のままの「旧漢字旧仮名総ルビ」のものを、第一部の最後に総ルビを廃して必要なものだけにルビをふった「新漢字新かな」のものを掲載しました。


第一部　小説22篇

土（旧漢字旧仮名）　明治四五年
月見の夕　明治三六年
撃劍興行　明治三六年
栗毛虫　明治三六年
土浦の川口　明治三七年
利根川の一夜　明治三七年
才丸行き　明治三八年
痍のあと　明治三九年
炭燒のむすめ　　明治三九年
佐渡が島　明治四〇年
佐渡が島　波の上　明治四〇年
芋掘り　明治四一年
白甜瓜　　明治四一年
松蟲草　明治四一年
開業医　明治四二年
おふさ　明治四二年
教師　明治四二年
菜の花　明治四二年
太十と其犬　明治四三年
隣室の客　明治四三年
白瓜と青瓜　明治四五年
商機　不詳
土（新漢字新仮名）　明治四五年


第二部　全歌集
長塚節歌集　上　　明治31～36年の作品を収録。
長塚節歌集　中　　明治37～41年の作品を収録。
長塚節歌集　下　　明治44～大正３年の作品を収録。

第三部　全句集
長塚節句集

第四部　随筆など11篇

十日間　明治三六年
我が庭　明治三六年
須磨明石　明治三九年
鉛筆日抄　明治四〇年
濱の冬　明治四〇年
菠薐草　明治四〇年
彌彦山　明治四〇年
旅の日記　明治四二年
壹岐國勝本にて　明治四五年
對州嚴原港にて　明治四五年
しらくちの花　不詳


垂乳根（たらちね）の　母が釣りたる　青蚊帳（あおがや）を　すがしといねつ　たるみたれども