天災は忘れた頃に: 関東大震災日記・記録

関東大震災に遭遇した作家たちの日記や記録、随筆を15編収録

この本について

 一九二三年(大正十二年)九月一日の正午頃、神奈川県相模湾を震源とする大地震が発生しました。この地震により、亡くなった人は十万五千人とも言われ、被災した人は一九〇万人とされています。この未曾有の災害を直接体験した大正期の文人たちの日記や記録から、その被災のあらましを生々しく感じる事ができます。当時の、社会の状況、また被災に対する各人の感じ方、今後への教訓など、今に生きる私たちにも大いに参考になる事ばかりです。
 「天災は忘れた頃にやってくる」とは、寺田寅彦博士の言葉のようです。この言葉を肝に銘じ、来るべき天災に対して、十分な心構えと準備をしておきましょう。
 収録した作品は以下の通りです。

芥川龍之介 大正十二年九月一日の大震に際して
和辻哲郎  地異印象記
北原白秋  竹林生活――震災手記断片―― 
斎藤茂吉  日本大地震 
鈴木三重吉 大震火災記 
田中貢太郎 変災序記 
岡本綺堂  火に追われて
若山牧水  地震日記 
寺田寅彦  震災日記より 津浪と人間 地震雑感 天災と国防
寺田寅彦  流言蜚語 
宮本百合子 私の覚え書 大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録

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