古事記を読む

日本人の心の原点「古事記」を、詳しい校訂付き原典と二人の現代語訳で読む

この本について

 この本には、武田祐吉の「校註古事記」「現代語訳古事記」「古事記解説」の三編と鈴木三重吉の「古事記物語」が収録されています。読む順番として、「古事記物語」を最初に、次に「古事記解説」、そして「現代語訳古事記」、最後に「校註古事記」を読まれると、頭にすっと入って来ると思います。

古事記を読むについて

 古事記は、日本最古の歴史書である。七一二年(和銅五年)に太安万侶によって献上されました。
 天武天皇の命により、稗田阿礼が誦習していた『帝皇日継』と『先代旧辞』を太安万侶が書き記し、編纂したものです。
 『古事記』は、初代天皇から第三十三代天皇までの名、天皇の后妃・皇子・皇女の名などを記した帝紀的部分と、宮廷内の物語、皇室や国家の起源に関する話である旧辞的部分とから成っています。
 本文は変体漢文(漢文に似ているが、日本語を表記するために作られた独自の漢文)を主体とし、古語や固有名詞のように、漢文では代用しづらいものは一字一音表記としています。歌謡はすべて一字一音表記とされています。
 また『古事記』は物語中心ですが、多くの歌謡が挿入されています。これらの歌謡の多くは、民謡や俗謡であったものが、物語に合わせて挿入された可能性が高いとされています。
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