室生犀星はこれだけ読め!

「叙情小曲集」「性に目覚める頃」「或る少女の死まで」など詩集1編、小説6編、随筆11編を収録

この本について

 この作品集には、以下のように詩集を一つと、小説6編、随筆11編を収録しました。


○詩
抒情小曲集

○小説
性に眼覚める頃 1919
蒼白き巣窟 1920
幼年時代 1922
ゆめの話 1924
或る少女の死まで
ザボンの実る木のもとに

○随筆
日本の庭 1943
芥川の原稿 1954
懸巣
人真似鳥
螽蟖の記
交友録より
故郷を辞す
笛と太鼓
冬の庭
名園の落水 
洋灯はくらいか明るいか 




ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食《かたゐ》となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
   (抒情小曲集より)

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