文豪谷崎潤一郎の畢生の大作
この本について
細雪 全について
『細雪』(ささめゆき)は、谷崎潤一郎の長編小説であり、また代表作ともなっています。一九三六年(昭和十一年)秋から一九四一年(昭和十六年)春までの大阪の旧家を舞台に、四姉妹の日常生活の悲喜こもごもを綴った作品です。阪神間モダニズム時代の阪神間の生活文化を描いた作品としても知られ、全編の会話が船場言葉で書かれています。上流の大阪人の生活を描き絢爛でありながら、それゆえに第二次世界大戦前の崩壊寸前の滅びの美を内包し挽歌的切なさをも醸しだしているといわれています。

底本
上巻(青空文庫より転載の上、編集)底本:「細雪(上)」新潮文庫、新潮社
1955(昭和30)年10月30日発行
2011(平成23)年3月20日112刷改版
2013(平成25)年6月25日114刷
底本の親本:「谷崎潤一郎全集 第十五巻」中央公論社
1968(昭和43)年1月
中巻
新潮文庫版「細雪」中巻
昭和三十年十月十日初版
昭和五十七年三月十日第四十五刷
下巻
新潮文庫版「細雪」下巻
昭和三十年十月十日初版、
昭和五十七年三月五日第四十六刷
改版履歴
第4版
2019-10-01 | 読者の方のご指摘により幾つかの誤植を訂正いたしました。この場を借りて御礼申しあげます。 |
2019-01-22
第3版 | 読者の方のご指摘により幾つかの誤植を訂正いたしました。この場を借りて御礼申しあげます。 |
2018-10-04
第2版 | 読者の方のご指摘により、いくつかの誤植を訂正しました。2018.10.4 |