「罪と罰」、再婚、逃避行、再び賭博への転落
この本について
この古典教養文庫版の「ドストエフスキー全書簡集4: 「罪と罰」の頃」には、次のような特長があります。
- 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。しかし、その場合でも原訳の高い格調はできるだけ損なわないように最大限の配慮をしました。
- 原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。
- わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、編集者が割り注の形で入れましたので、本文の理解が深まります。
ドストエフスキー全書簡集4: 「罪と罰」の頃について
ドストエフスキーの全集の中で最大のボリュームを誇るのがこの書簡集ですが、その中でも特に傑出して面白いのはこの第四巻だと思います。
『罪と罰』で文名を確立したドストエフスキーは、新妻をおいて一人賭博場に勝負に出かけるのですが……。
『罪と罰』で文名を確立したドストエフスキーは、新妻をおいて一人賭博場に勝負に出かけるのですが……。

底本
ドストエフスキイ全集 17訳者 米川正夫
河出書房新社
昭和四十五年十一月三十日 初版発行
昭和五十六年六月八日 第八版発行