ゲーテとの対話(上)

巨人ゲーテ晩年の叡智に溢れた対話集

この本について

 このエッカーマンによる「ゲーテとの対話」について、ニーチェは、「あらゆるドイツの書物の中の最良の書」と呼びました。 

 全体は三巻に分けられ、上巻(原書では第一部)と中巻(第二部)は一八三六年に出版され、下巻(第三部)は一八四八年に出版されたものです。

上巻 「エッカーマンの自叙伝」と「ゲーテとの対話」の一八二三年から二七年までを収録
中巻 「ゲーテとの対話」一八二八年から三二年(ゲーテの死去)までを収録
下巻 「ゲーテとの対話」ソレの稿およびエッカーマンの補遺を収録

 この古典教養文庫版の「ゲーテとの対話(上)」には、次のような特長があります。

  1. すべて旧仮名使いは現代仮名遣いに、旧漢字は新漢字に置き換え、現代人が読みやすいものにしてあります。

  2. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。また明らかな誤訳は訂正しました。しかし、その場合でも原文の高い格調はなるべく崩さないように気をつけました。

  3. 原書にあった挿し絵(白黒のもの)に加えて、原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を多数挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。

  4. わかりにくい言葉や、登場人物、出来事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。

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底本

この本は、エッカーマン著、亀尾英四郎訳の一九二二年、東京春陽堂発行の「ゲエテとの対話」を元にしています。原本は、以下の近代デジタルライブラリーよりダウンロードしたものを使用しました。

http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/977881

改版履歴

2016-03-16

第2版若干の誤植を訂正いたしました。

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