ゲーテとの対話(下)

巨人ゲーテ晩年の叡智に溢れた対話集

この本について

 大変お待たせいたしました。上巻の発行から1年3ヶ月、中巻からは7ヶ月たちましたが、ここに遂に最終巻を発行することができました。

 全体を三巻に分けてあります。以下のように分かれています。

上巻 「エッカーマンの自叙伝」と「ゲーテとの対話」の一八二三年から二七年までを収録
中巻 「ゲーテとの対話」一八二六年から三二年(ゲーテの死去)までを収録
下巻 「ゲーテとの対話」ソレのノートとエッカーマンの補遺を収録

 この本は、その下巻にあたります。
 なお、序文にもあるように、ソレの草稿を土台としたり非常に利用したりした対話には、表題の日付の下に*印をつけてあります。その日付の記述の「私」はエッカーマンではなく、ソレだと考えてください。

 この古典教養文庫版の「ゲーテとの対話(下)」には、次のような特長があります。

  1. すべて旧仮名使いは現代仮名遣いに、旧漢字は新漢字に置き換え、現代人が読みやすいものにしてあります。

  2. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。また明らかな誤訳は訂正しました。しかし、その場合でも原文の高い格調はなるべく崩さないように気をつけました。

  3. 原書にあった挿し絵(白黒のもの)に加えて、原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を多数挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。

  4. わかりにくい言葉や、登場人物、出来事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。

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底本

この本は、エッカーマン著、亀尾英四郎訳の一九二二年、東京春陽堂発行の「ゲエテとの対話」を元にしています。原本は、以下の近代デジタルライブラリーよりダウンロードしたものを使用しました。

http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/977881

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