二十世紀フランスの知性と謳われた
ポール・ヴァレリーの傑作長編詩
海辺の墓について
この本は三部構成となっています。
第一部は、菱山修三の訳詩を、原文どおりの旧かなづかい、旧漢字のまま掲載してあります。
第二部では、原詩と訳詩を連ごとに対訳としてあります。訳詩は連ごとに散文形式で書かれていますが、これを原詩に合わせた形で、改行しました。しかし、フランス語と日本語の語順の違いから、正確に一行ずつ対応しているわけではありません。この部では、訳詩を、新字、新かなに直し、読みにくい漢字にはふりがなを振りました。
そして第三部では、ヴァレリーの原詩のみを掲載してあります。
ヴァレリーは、この「海辺の墓(Le Cimetière marin)」で、当時十二音綴(アレクサンドラン)に比べて人気の下がっていた「十綴音(デカシラーブ)」を用いたり、各節六行という詩型を用いたりしています。一九二〇年にNRFより刊行されて高い評価を得ました。
第一部は、菱山修三の訳詩を、原文どおりの旧かなづかい、旧漢字のまま掲載してあります。
第二部では、原詩と訳詩を連ごとに対訳としてあります。訳詩は連ごとに散文形式で書かれていますが、これを原詩に合わせた形で、改行しました。しかし、フランス語と日本語の語順の違いから、正確に一行ずつ対応しているわけではありません。この部では、訳詩を、新字、新かなに直し、読みにくい漢字にはふりがなを振りました。
そして第三部では、ヴァレリーの原詩のみを掲載してあります。
ヴァレリーは、この「海辺の墓(Le Cimetière marin)」で、当時十二音綴(アレクサンドラン)に比べて人気の下がっていた「十綴音(デカシラーブ)」を用いたり、各節六行という詩型を用いたりしています。一九二〇年にNRFより刊行されて高い評価を得ました。
底本
国立国会図書館デジタルコレクション「海辺の墓」 ヴアレリイ著「海辺の墓」椎の木社
昭和八年 初版発行