ジュリアス・シーザー

シェイクスピアのローマ史劇の最高傑作

この本について

 この本の作者は、ウィリアム・シェイクスピア(一五六四—一六一六)、訳者は横山 有策(一八八二年—一九二九)です。

 なお、巻末に訳者による解説を掲載しました。


 この古典教養文庫版の「ジュリアス・シーザー」には、次のような特長があります。

  1. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。しかし、その場合でも原訳の高い格調はできるだけ損なわないように最大限の配慮をしました。

  2. 原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。

  3. わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れましたので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜付け加えたものです。

  4. 人名・地名は、現在普通に使われている表記に変更しました。

ジュリアス・シーザーについて

『ジュリアス・シーザー』(The Tragedy of Julius Caesar)は、ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた政治劇・悲劇です。一五九九年に書かれたと考えられています。
 この戯曲の題材を、シェイクスピアは主にプルタルコスの『対比列伝』から得ています。ギリシャ語の原文をジャック・アミヨーが仏訳し、さらにそれをトーマス・ノースが英訳したものを利用したようです。
 こののちシェイクスピアはプルタルコスに拠ってさらに二つのローマ史劇『アントニーとクレオパトラ』、『コリオレイナス』を書くことになります。
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底本

 新潮社
 昭和四年五月十日  印刷
 昭和四年五月二十日 発行
 昭和八年九月二日  縮刷発行

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