父と子の世代の相克を描いた
ツルゲーネフの傑作長編
この古典教養文庫版の「父と子」には、次のような特長があります。
- 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。
- わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。
- 原書のフランス語・ドイツ語などの外国語は訳書の通りカタカナ表記やルビでのカタカナ表記など、概ね原訳書に従いました。
- 人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。なお、訳者による解説は巻末に掲載してあります。
父と子について

底本
新潮文庫 「父と子」昭和二十六年四月三十日発行
昭和五十一年四月三十日四十二刷