ジェーン・エア(上)

シャーロット・ブロンテの傑作長編小説。その上巻

この本について

 この本はシャーロット・ブロンテ作、十一谷義三郎訳の「ジェーン・エア」です。
 この作品は以下のような二巻構成になっています。

 「ジェーン・エア」上巻
 「ジェーン・エア」下巻

 この本はそのうちの上巻です。

 この古典教養文庫版の「ジェーン・エア(上)」には、次のような特長があります。

  1. 旧仮名遣い、旧漢字は、それぞれ、新仮名遣い、新漢字に改めました。ルビは最適と思われるものに一部訂正しました。

  2. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。しかし、その場合でも原訳の高い格調はできるだけ損なわないように最大限の配慮をしました。

  3. 英語原典にある挿絵を、原典に挿入されている場所に入れました。

    わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、編集者が割り注の形で入れましたので、本文の理解が深まります。

ジェーン・エア(上)について

(「ジェーン・エア」について)
『ジェーン・エア』(Jane Eyre)は、イギリスの作家シャーロット・ブロンテの長編小説です。一八四七年に、カラー・ベルという男性の筆名で出版されました。
 シャーロット・ブロンテは『嵐が丘』を書いたエミリー・ブロンテの姉にあたります。
 孤児となった少女の成長を、その独白を通して、波乱に満ちた半生を描いています。
 出版されると爆発的な人気をよび、作者が女性とわかって、いっそうの話題を巻き起こしました。
 ジェーンは幼いとき父母を失って叔母に預けられますが、彼女が虐待を受けるところから、物語は始まります。
 意識の流れを描く手法は、その後のジェームス・ジョイスやマルセル・プルーストを先取りしていると言えるでしょう。
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