「イタリア紀行」最終巻。
第二次ローマ滞在を収録
この古典教養文庫版の「イタリア紀行 下巻」には、次のような特長があります。
- 多数の図版の収録
ゲーテの訪れた場所や、ゲーテが見た絵画・建築などの写真を、主にウィキペディアやウィキメディア・コモンズより著作権フリーのものに限って164枚収録しました。
ゲーテが表現したかったことをこれまで以上に理解できるとともに、また旅行案内記としても楽しめるようになっています。 - 懇切丁寧な注
割り注の形で、多数の注をつけました。これは、原訳書にあるものに、編集者が独自に加えたものです。
- 新字・新かなによる表記
収録にあたっては、旧仮名遣いを新仮名遣いに改めました。また、旧漢字を新漢字に改めました。さらに、読みにくい漢字にはルビを振りました。
- 読みやすい表現
表現を、原書やその忠実な英訳及び他の翻訳書と比較しながら、現在の日本語に近くなるように大幅に改めました。地名・人名は、現在用いられている読み方に変えました。
イタリア紀行 下巻について
ゲーテは一七八七年六月にナポリを後にして、ローマに向かいます。その前年度のローマ滞在を第一次として、この滞在は第二次ローマ滞在と呼ばれています。この巻はほぼローマを中心に記述されています。
底本
この本は、国立国会図書館デジタルコレクションにより公開されているデータにより作成しました。詳細は以下のようになります。ゲーテ全集 第十四巻
大村書店 大正十四年(一九二五年)出版
著者 ウォルフガング・フォン・ゲーテ(一七四九—一八三二)
訳者 吹田順助(一八八三—一九六三)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1017094
著者ウォルフガング・フォン・ゲーテの生没年は 一七四九—一八三二年、翻訳者吹田順助の生没年は、一八八三—一九六三年となっており、パブリックドメインとなっています。