人間的な、あまりに人間的な 第一巻

ニーチェ自身が「一つの危機の記念碑」「自由精神のための書」と呼んだ問題作

この本について

以下のような四巻本の構成となっています。

第一巻 人間的な、あまりに人間的な(上)の前半
  ニーチェ自身による「人間的な、あまりに人間的な」の解説
  序 (一八八六)
  第一章 最初にして最後の事物について
  第二章 道徳的感情の歴史について
  第三章 宗教的生活
  第四章 芸術家と著作家の魂から

 「この人を見よ」からのニーチェ自身による解説

第二巻 人間的な、あまりに人間的な(上)の後半
  第五章 高い文化と低い文化の兆候
  第六章 人と交わる人間
  第七章 女と子供
  第八章 国家への一瞥《いちべつ》

第三巻 人間的な、あまりに人間的な(下)の前半
  序 (一八八六)
  第一部 さまざまな意見と箴言《しんげん》(一八七九)

第四巻 人間的な、あまりに人間的な(下)の後半
  第二部 漂白者とその影(一八八〇)

この本は、その第一巻にあたります。

 また巻末に「この人を見よ」からのニーチェ自身による解説を掲載しました。

 この古典教養文庫版の「人間的な、あまりに人間的な 第一巻」には、次のような特長があります。

  1. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。またルビを大幅に追加しました。

  2. 原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。

  3. わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。

  4. 人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。

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底本

 新潮文庫 人間的な、あまりに人間的な 上巻
  昭和三十三年二月二十日 初版発行
  昭和五十二年十月十五日 二十五刷

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