若き人々への言葉

魂が震撼するニーチェの言葉!

この本について

 十九世紀ドイツの偉大な哲学者ニーチェの著作から、特に若い人々への言葉、また若い人々への力づけとなるような言葉を多数収めています。
全体を5つの思想圏に分けています。

1、「悲劇の誕生」「反時代的考察」の思想圏
2、「人間的、余りに人間的」の思想圏
3、「曙光」「悦ばしき知識」の思想圏
4、「ツァラトストラ」の思想圏
5、「力への意志」の思想圏

それぞれの思想圏から、特に印象深く、感動を呼ぶ言葉を集めています。
例えば、「人間的、余りに人間的」からの次のような言葉です。

 芸術が幾千年を通じて教えてきたところは、関心と悦びとをもって、あらゆる形態における生を見、ついに「どうあろうとも、生はよいものである!」と叫ぶに至るまでに我々の心情を持ってゆく、ということである。現存在に悦びを感じ、人間の生を一片の自然のように眺め、そんなものと一緒に慌ただしく動くことはせずに、法則に適った発展の対象として眺める、というこの芸術の教えは、——この教えこそは、我々の内部に植えつけられていて、それは今や真に力強い認識の要求として、ふたたび光明の下に出て来るのである。人は芸術を放棄することはできようが、しかしそれによって、芸術から学んだ能力を喪失することはできないであろう。……科学的人間とは、芸術的人間を更に発展させたものである。
   (余りに人間的・一部二二二)

 この書にはニーチェのエッセンスが詰まっています。そしてまた、この書は、膨大なニーチェの著作への足がかりとなるものです。ヤスパースも言っているように、「ニーチェは無尽蔵である……」のですから。

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改版履歴

2014-08-28

第6版書名を変更しました。説明を若干書き直しました。

2014-08-28

第5版さらに、誤植を訂正しました。
Kindleで小見出しに直接「移動メニュー」から行けるよう見出しを工夫しました。
章立てをして、全体の見通しをよくしました。

第4版読者の方のご指摘をいただいた誤植を訂正しました。レイアウトを若干変更しました。

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