ネートチカ・ネズワーノワ

若きドストエフスキーの傑作中編

この本について

訳者による解説は、巻末に掲載しました。

この古典教養文庫版の「ネートチカ・ネズワーノワ」には、次のような特長があります。

  1. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。ルビを大幅に追加しました。

  2. わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。

  3. 原訳書に挿入されたフランス語などの外国語表記はそのまま掲載し、日本語訳をカッコの中に入れました。

  4. 人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。

  5. 特に人名については、ロシア固有の文化を尊重する観点から、できるだけ原文通りの名前・父称としました。

  6. なお、訳者による解説を巻末に掲載しました。

ネートチカ・ネズワーノワについて

この本は、ドストエフスキー作、米川正夫訳による「ネートチカ・ネズワーノワ」です。
一八四九年(作者二十八歳)に『祖国雑記』一月号、二月号、五月号に発表されました。ドストエフスキーは同年四月二十三日にペトラシェフスキー事件に連座して逮捕されたため、五月号には、作者ドストエフスキーの名前を出すことは許されず、この作品も未完に終わりました。シベリア流刑前の最後の作品となっています。
訳者による解説は、巻末に掲載しました。
また、参考資料として、執筆当時の年譜及び「ネートチカ・ネズワーノワ」に触れた作者の手紙を何通か掲載してありますので、参考にしてください。
著:ドストエフスキー, 編集:上妻純一郎, 翻訳:米川正夫
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底本

ドストエフスキー全集 第四巻(河出書房新社)
昭和四十五年 発行

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