ゴリオ爺さん 完全版

「人間喜劇」の傑作

この本について

この古典教養文庫版の「ゴリオ爺さん」は、以下の小西茂也訳「ゴリオ爺さん」を元にして作成しました。
世界文学全集九 新潮社一九六一(昭和三十六)年十月五日発行

この本は、以下の様に作者、翻訳者ともに死後五〇年以上を経過し、パブリックドメインとなっています。
著者 オノレ・ド・バルザック(一七九九年 ― 一八五〇年)
原訳者 小西茂也(一九〇九年 ― 一九五五年)

「ゴリオ爺さん」の章立ては以下のようになっています。

「ゴリオ爺さん」(上)
第一章 下宿屋
第二章 二つの訪問
第三章 社交界への登場
「ゴリオ爺さん」(下)
第四章 不死身
第五章 二人の娘
第六章 爺さんの死

この本はその全てを収めた完全版です。

この古典教養文庫版の「ゴリオ爺さん 完全版」には、次のような特長があります。

  1. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。また読みやすいように適宜改行を入れました。

  2. 原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。

  3. わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。

  4. 人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。

ゴリオ爺さん 完全版について

一八三五年に発表された長編小説で、バルザックの代表作とも言える作品です。『人間喜劇』のうち「私生活情景」に収められています。
一八一九年のパリを舞台に、子煩悩な年寄りゴリオ、謎のお尋ね者ヴォートラン、うぶな学生ウージェーヌ・ラスティニャックの三人の生き様の絡み合いを描いています。
サマセット・モームは、『世界の十大小説』の一つに挙げています。


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