ボヴァリー夫人 完全版

「ボヴァリー夫人は私だ」という言葉で知られるフローベールの傑作長編

この本について

 この本は、ギュスターヴ・フローベール作、淀野隆三訳による「ボヴァリー夫人」です。以下のように二巻に分かれています。
「ボヴァリー夫人」上巻 第一部と第二部十まで
「ボヴァリー夫人」下巻 第二部十一からと第三部

 この本はそのすべてを収めた完全版です。

 作者と翻訳者の生没年は以下のとおりですので、この本はパブリックドメインとなっております。
 作者  ギュスターヴ・フローベール(一八二一年 — 一八八〇年)
 翻訳者 淀野隆三(一九〇四年 — 一九六七年)

 この古典教養文庫版の「ボヴァリー夫人 完全版」には、次のような特長があります。

  1. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えたところがあります。句読点の位置など、読みやすいように変更した部分があります。

  2. 原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。

  3. わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、編集者が割り注などの形で入れましたので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜付け加えたものです。

  4. 人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。

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底本

「ボヴァリイ夫人」三笠書房
 一九五三年二月二十八日 第一刷発行

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