傑出した科学者であり哲学者でもあったパスカルの魂の書「パンセ」
この本について
この古典教養文庫版の「パンセ 完全版」には、次のような特長があります。
- 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えたところがあります。句読点の位置など、読みやすいように変更した部分があります。
- 原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。
- 原訳書の注は、ほぼそのまま各節末に、二段階小さい文字で掲載しました。ただし、節が長い場合は適宜節の途中に挿入して、読みやすくしました。
- わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、編集者が割り注の形で入れましたので、本文の理解が深まります。
- 人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。
- なお、各節に表題がないものについては、「一 幾何学の心と……」のように、各節の最初の何語かを取り表題の代わりとしました。目次から内容がすぐに類推できるようするためです。表題にこの「……」がないものは、パスカル自身がつけた表題です。
底本
パンセ(瞑想録)上巻 新潮文庫昭和二十七年一月二十五日 発行
昭和五十年 二月二十日 三十六刷
パンセ(瞑想録)下巻 新潮文庫
昭和二十七年二月二十日 発行
昭和五十年 九月二十日 三十三刷