パンセ 完全版

傑出した科学者であり哲学者でもあったパスカルの魂の書「パンセ」

この本について

この本は、ブレーズ・パスカル著、津田|穣《ゆたか》訳の「パンセ(瞑想録)」です。
著者ブレーズ・パスカルの生没年は、一六二三年—一六六一年、
訳者津田穣の生没年は、一九一〇年—一九五五年、
となっていますので、この本はパブリックドメインとなっています。
またこの「パンセ」は以下のような構成となっています。

パンセ
第一類 幾何学の心と繊細の心
第二類 人間の認識
第三類 不信仰の人々に対して
第四類 信仰の方法
第五類 法律
第六類 思考の尊厳
第七類 キリスト教の教理
第八類 この宗教の二重の基礎
第九類 諸宗教
第十類 表徴
第十一類 預言
第十二類 イエス・キリストの証
第十三類 奇跡
第十四類 教会の分立

巻頭に訳者による「はしがき」、巻末に訳者による「あとがき」があります。
また、「あとがき」の後に総目次をつけましたので、ご参考にしてください。

なお、各節に表題がないものについては、「一 幾何学の心と……」のように、各節の最初の何語かを取り表題の代わりとしました。目次から内容がすぐに類推できるようするためです。表題にこの「……」がないものは、パスカル自身がつけた表題です。

この古典教養文庫版の「パンセ 完全版」には、次のような特長があります。

  1. 現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えたところがあります。句読点の位置など、読みやすいように変更した部分があります。

  2. 原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。

  3. 原訳書の注は、ほぼそのまま各節末に、二段階小さい文字で掲載しました。ただし、節が長い場合は適宜節の途中に挿入して、読みやすくしました。

  4. わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、編集者が割り注の形で入れましたので、本文の理解が深まります。

  5. 人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。

  6. なお、各節に表題がないものについては、「一 幾何学の心と……」のように、各節の最初の何語かを取り表題の代わりとしました。目次から内容がすぐに類推できるようするためです。表題にこの「……」がないものは、パスカル自身がつけた表題です。

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底本

パンセ(瞑想録)上巻 新潮文庫
昭和二十七年一月二十五日 発行
昭和五十年 二月二十日 三十六刷
パンセ(瞑想録)下巻 新潮文庫
昭和二十七年二月二十日 発行
昭和五十年 九月二十日 三十三刷

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