(この本について)
この本は、ジャン・ジャック・ルソー作、石川戯庵翻訳による「告白」です。 作者ジャン・ジャック・ルソーの生没年は、一七一二年〜一七七八年 翻訳者 石川戯庵の生没年は、一八七六年〜一九三三年 となっていますので、この作品はパブリックドメインとなっています。 以下のように4巻に分かれています。
「告白 1」 第1部上(第1巻〜第3巻)
「告白 2」 第1部下(第4巻〜第6巻)
「告白 3」 第2部上(第7巻〜第9巻)
「告白 4」 第2部下(第10巻〜第12巻)、補遺
この本はそのうちの「告白 4」です。 なお、原訳書の表題「懺悔録」を現在一般的に用いられている表題「告白」に変更しました。 巻末に、訳者による詳細な「懺悔録補遺」と島崎藤村による「ルソーの『懺悔』中に見出したる自己」を掲載してあります。
また、この古典教養文庫版の「告白」には次のような特長があります。
1、現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。
2、原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。
3、わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。長いものは、改行の上二段階小さな文字で適切な位置に入れました。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。また、原注とあるのは、ルソー自身がつけた注です。
4、原訳書に挿入された外国語表記は原則としてそのまま掲載し、日本語訳を割り注に入れました。
5、人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。